ニルバホームの本格和室の施工事例です。
和室とは日本(和)古来の部屋です。
和室には神様をお祀りし先祖をお祀りするスピリチュアルな部屋です。
和室は、その家の主人が居住する部屋で始めは木の床だけだったそうです。
それが木の床の上にゴザを敷き、やがて畳の様式に進化した経緯があります。
主人が居住する主室以外にも、長い歴史を経て畳敷きになってきました。
主室に拵えた床の間は、元々先祖をお祀りする場所でした。
この床の間も、やがて仏壇が誕生して床の間の横に専用場所として移ります。
その床の間も茶の湯文化の隆盛と共に武士が茶道をたしなみ、それらの影響を深く受けていきます。
2間以上の大きな床の間に書院造り。大工の腕の発揮場所でもありました。
昭和の50年代くらいまでは床の間だけで棟梁大工が3~5日かかりきりでした。
そんな本格的な床の間を用意する新築はめっきり減ってきましたが、いまでも
床の間をみれば大工の技量がわかると言われています。
一方、神棚は住む人の考え方で和室には同居しないケースもあります。
日本の神様は数多く崇拝されており、地元のお宮さんの神様以外にトイレの神様や、台所の神様が神符として同居されている家をみかけます。
なにしろ日本には八百万(やおよろず)の神様がいらっしゃるのですから・・
その意味では日本は仏教国であり神様の世界では多神教なのでしょう。
東北地方の大きな旧家には一つの和室にほうぼうの神社のお札が祀られて共存されています。
そんな多様な和室ですが幼少の頃から親しんできた和室には”ホッ”とさせてくれる安らぎがあるのも事実ですね。
磨き上げた杉の絞り丸太。掛け軸に香炉を設えた床の間。軸回し建具に収まった仏間。
雪見障子の向こうは4尺(120cm)の廊下。
木製建具からは和風庭園。
東農桧をふんだんに使った真壁の家。
無垢材用の金物工法で耐震性能も確保しています。
格子にガラス障子も生成りにあわせました。
京都府京丹後市の家。
鉋の調子が出磨いたヒノキ材は絵画映るようです。
玄関にしつらえた飾り棚は茶室をイメージしています。
源平(赤白)の天井板は無垢の秋田杉。
神棚も大工さんの手仕事です。
床の間を廃し床たたみにした和室。
竿ぶち天井を格子天井風にアレンジしました。
まさしく日々是好ですね。