カビは現在、2万もの種類がいるそうです。
未発見や未分類のカビもあり、30万種にも増える可能性があるそうです。
カビは菌の一種でキノコや酵母も仲間です。
真菌と呼ばれていて空中にも土の中にも水中にも存在します。
どこにでもいるので常在菌と呼ばれています。
地球上の微生物の1/3がカビなのですから微生物の王様といえるでしょう。
ちょっと掃除をさぼると現れる風呂場の黒カビ。
腐りかけたミカンに発生する青カビ。
見るからに不潔なカビたちですが、ペニシリンなど薬用に応用されたり、漬物で活躍する有用なカビたちもいます。
ここで問題にしたいのは私たちの生活に有害なカビたちです。
アレルギー疾患を誘発するケースも多いです。
マイコトキシンというカビ毒は食中毒を発生する場合があります。
食品に発生すると食品を変色させ嫌な臭いなどで食品そのもののクレームの原因になることも、よくあることです。
このように我々に有害なカビ菌は一般的に湿気を好みます。
相対湿度80%以上の条件で発育するといわれています。
グラフはアメリカ暖房冷凍空調学会が発表しているカビ菌が好む湿度の分布を現したものです。
カビは湿度60%超から発生し湿度が高くなると急激に発育します。
だから湿度をコントロールすることでカビの発生・発育を抑えることができるのです。