底冷えの原因とその対策

寒さ対策

エアコンをつけているのに部屋が暖まらない?!

冬場になると、エアコンをつけているのに、足元が寒い、冷たい足の裏が冷たい、指がかじかむなんて経験、ありませんか?

今日はその「底冷え」について解説していこうと思います。

底冷えの原因は自然現象?

底冷えの原因、これは実は……  自然現象 なのです!

皆さん、スーパーとかコンビニエンスストアで冷凍食品の売り場へ行かれた時に気が付かれると思うんですが、冷凍食品のショーケースって、ほとんど蓋が開いてますよね。

お客さんに手に取っていただけるように蓋を開けて陳列しているのですが、蓋が開いていても冷凍食品はとけていません

このショーケースには、冷たい空気は下にたまり、温かい空気は上に上りやすい、そして冷たい空気と温かい空気は混ざりにくいという空気の性質が利用されているのです。

冷たい空気は下にたまり、温かい空気は上に上りやすい、そして冷たい空気と温かい空気は混ざりにくいという空気の性質

冷たい空気はどこから来るのか

この空気の性質により、家の中でも足元が寒い、底冷えが起こるということは皆さんすでに予想がついてるかと思います。

しかし先ほどの冷凍ショーケースの例ではコンプレッサーが働いていましたが、家の中にはそんな機械はありませんよね。

ではその冷たい空気はどこから来るのでしょうか?

それは、冷たくなった 窓や壁 から伝わってくるのです。

皆さん、冬場にカーテンを開けて窓際に行くと、なんかぶるっと寒く感じることありませんか?

窓ガラスが外の冷たい空気に冷やされ、冷たくなった窓によって窓付近の室内の空気も冷やされます。

その冷気により、体温が放射冷却するため、窓際に行くとぶるっと寒く感じます。

せっかくエアコンなどで暖まった空気も、窓ガラスや壁によって冷やされると下降し、床付近に滞留してしまいます。

そして床付近の冷たい空気と天井付近の暖かい空気は混ざりあわないのです。

せっかくエアコンなどで暖まった空気も、窓ガラスや壁によって冷やされると下降し、床付近に滞留してしまいます。 そして床付近の冷たい空気と天井付近の暖かい空気は混ざりあわないのです。 これが底冷えの第1の原因だといわれています。

これが底冷えの第1の原因だといわれています。

底冷えの対策

ではどのような対策があるのでしょうか?

今回は3つ、ご紹介します。

対策①窓ガラス

冷たくなってしまう窓ガラスを一重のものからペアガラスに変える、内窓をつける、サッシそのものをペアガラス、トリプルガラスのサッシに変えるなどがあります。 これについては今現在、経済産業省による「先進的窓リノベ事業」により半額相当の補助を受けられる可能性がありますので、利用を検討されてみてもよいかもしれません。

まず1つ目は窓ガラスへの対策です。

冷たくなってしまう窓ガラスを

・一重のものからペアガラスに変える
・内窓をつける
・サッシそのものをペアガラス、トリプルガラスのサッシに変える

などがあります。

これについては今現在、経済産業省による「先進的窓リノベ事業」により半額相当の補助を受けられる可能性がありますので、利用を検討されてみてもよいかもしれません。

対策②壁

窓だけではなく、壁も残念ながら冷たくなります。 その壁が冷たくなるのを防ぐために、 ・壁の中に入っている断熱材をもっと強力なものに変える ・断熱材がない家は断熱材を入れてしまう というリフォームがあります。 しかし厄介なことに、今ある壁を壊して断熱材を入れたり、あるいは入れ替えたり、そしてまた壁を直すという工事になりますので、少々費用は高くついてしまいます。

窓だけではなく、壁も残念ながら冷たくなります。

その壁が冷たくなるのを防ぐために、

・壁の中に入っている断熱材をもっと強力なものに変える
・断熱材がない家は断熱材を入れてしまう

というリフォームがあります。

しかし厄介なことに、今ある壁を壊して断熱材を入れたり、あるいは入れ替えたり、そしてまた壁を直すという工事になりますので、少々費用は高くついてしまいます。

対策③気密性

冷たい空気というのは、先ほど申し上げた通り、窓や壁を伝わってくるのですが、それだけではなく、隙間からも入ってきます。

この隙間からの冷気について、東京大学の前准教授が開設されている「サスティナブル建築デザイン研究室」というホームページの動画から画像を拝借し、ご説明させていただきます。

気密性の違う二つの部屋に、同じエアコンがついています。そのエアコンを27℃で稼働し、部屋の経時的な温度変化をサーモカメラでみていく実験です。
Maelab 前真之サステイナブル建築デザイン研究室

気密性の違う二つの部屋に、同じエアコンがついています。そのエアコンを27℃で稼働し、部屋の経時的な温度変化をサーモカメラでみていく実験です。

画像左側が気密性の高いほぼ隙間のない部屋で

右側は12㎠/㎡の隙間がある低気密の部屋です。
中古住宅程度を想定した部屋になります。

エアコン稼働開始から10分経過後

こちらはエアコンの稼働開始から10分経過した時点の様子です。

エアコン稼働開始から10分後 左も右も、すなわち気密性の高い部屋も低い部屋も差はほとんどありません。 エアコンの周りが少しオレンジ色になっていて、27度の温風で周囲の空気が暖められた状態だということがよく分かります。 まだ床付近は青く、そして天井に向けて緑に写っています。青から赤に向けて温度は高くなり、緑はその中間です。
Maelab 前真之サステイナブル建築デザイン研究室

左も右も、すなわち気密性の高い部屋も低い部屋も差はほとんどありません

エアコンの周りが少しオレンジ色になっていて、27度の温風で周囲の空気が暖められた状態だということがよく分かります。

まだ床付近は青く、そして天井に向けて緑に写っています。青から赤に向けて温度は高くなり、緑はその中間です。

エアコン稼働開始から15分後

そしてこれがエアコン稼働開始から15分後の様子です。

エアコン稼働開始から15分後の様子 左側の気密性の高い部屋は下の方までオレンジ色に変わってきました。 床付近まで暖かくなってきたことがわかります。 ところが、右側の気密性の低い部屋は下のほうが青いままです。温度が違う空気は混ざりあわないので、床付近の冷気が邪魔して、暖かい空気が下まで行けないのです。 胸あるいは腰のあたりから上のみ暖かく、床付近は寒いままであることが想像できます。
Maelab 前真之サステイナブル建築デザイン研究室

左側の気密性の高い部屋は下の方までオレンジ色に変わってきました。

床付近まで暖かくなってきたことがわかります。

ところが、右側の気密性の低い部屋は下のほうが青いままです。温度が違う空気は混ざりあわないので、床付近の冷気が邪魔して、暖かい空気が下まで行けないのです。

胸あるいは腰のあたりから上のみ暖かく、床付近は寒いままであることが想像できます。

もう少し右側の写真だけ拡大してみましょう。

15分後の画像の右側を拡大 そうするとお分かりいただけると思いますが、下の方に隙間があります。 この隙間から、実は外の空気が入ってきているのです。そのため、床付近がいつまでも冷たいままです。 そして上の方にも隙間があり、暖かい空気がその隙間から逃げてしまっています。 冷たい空気が下から入ってきて床付近に滞留し、暖かい空気は上から逃げる。 そのような状態になっているのです。
Maelab 前真之サステイナブル建築デザイン研究室

そうするとお分かりいただけると思いますが、下の方に隙間があります。

この隙間から、実は外の空気が入ってきているのです。
そのため、床付近がいつまでも冷たいままです。

そして上の方にも隙間があり、暖かい空気がその隙間から逃げてしまっています。

冷たい空気が下から入ってきて床付近に滞留し、暖かい空気は上から逃げる。

そのような状態になっているのです。

この実験から、部屋の隙間が、底冷えの原因の一つになっていることが分かります。

気密性の大事さが分かったところで、底冷え対策のお話に戻ります。

気密性を高めるために隙間を小さくすることは、大がかりな工事でなくても、ご自身のDIYでも可能です。

具体的には、

コーキングとよばれるような充填剤を使って隙間をふさぐ
遮熱シートを貼る
気密塗料である「CAT(キャット)」を塗る

などです。

CATというのは私たちが開発した塗料なのですが、これを塗ることで隙間を少なくすることが可能になります。

気密性を高めるために隙間を小さくすることは、大がかりな工事でなくても、ご自身のDIYでも可能です。 具体的には、コーキングとよばれるような充填剤を使って隙間をふさぐ、遮熱シートを貼る、気密塗料である「CAT(キャット)」を塗るなどです。

隙間については別途、動画で詳しく取り上げたいと考えておりますので、ぜひまたご覧ください。

底冷え対策を阻む大きな問題

ここまで底冷え対策として3つの方法をご紹介してきました。

これで万全…かと思いきや、非常に大きな問題があるのです。

それが24時間換気です。

シックハウス対策のため義務化された24時間換気

2003年7月に建築基準法が改正され、それ以降に建築される新築に24時間換気が可能な設備をつけることが義務化されました。 また2003年7月の改正以前に建てられた中古住宅でも、リフォーム時に24時間換気設備を設置することが義務化されています。

2003年7月に建築基準法が改正され、それ以降に建築される新築に24時間換気が可能な設備をつけることが義務化されました。

また2003年7月の改正以前に建てられた中古住宅でも、リフォーム時に24時間換気設備を設置することが義務化されています。

この建築基準法改正の背景には、当時問題になっていた「シックハウス症候群」があります。

建築基準法改正の背景には、当時問題になっていた「シックハウス症候群」があります。 建材や家具に含まれるホルムアルデヒドなどの化学物質が揮発し、室内に充満することで健康被害を引き起こすもので、その対策として24時間換気が義務化されたのです。

建材や家具に含まれるホルムアルデヒドなどの化学物質が揮発し、室内に充満することで健康被害を引き起こすもので、その対策として24時間換気が義務化されたのです。

24時間換気も底冷えの原因に

トイレや物入れなどを除く居室については2時間ですべての空気が入れ替わるように換気しなければなりません。これを1日中行うのが24時間換気です。

換気のためには、外から新鮮な空気を取り入れ、室内の淀んだ空気を換気扇で強制的に排出する必要があります。

家の外壁に空気の入り口をつけ、反対側の壁に換気扇を取り付けて空気の流れを作るので、冷たい空気が入ってくる上に、せっかく暖めた空気も換気扇から外に排出されてしまいます。

換気のためには、外から新鮮な空気を取り入れ、室内の淀んだ空気を換気扇で強制的に排出する必要があります。 家の外壁に空気の入り口をつけ、反対側の壁に換気扇を取り付けて空気の流れを作るので、冷たい空気が入ってくる上に、せっかく暖めた空気も換気扇から外に排出されてしまいます。

24時間換気の義務化が発表された当時は、2時間に1回程度なら空気を全て入れ替えても、暖房効果にはそんなに影響ないですよと。いわれていたのですが、

始まってみると、実際、お客さんから「24時間換気の部屋は寒い」という苦情をいただくこともありますし、「大きな空気の入り口に蓋をしてしまいたい」という工務店さんもいらっしゃいます。

24時間換気も底冷えの原因となってしまっているのです。

底冷え対策におすすめの「エア断住宅」

この寒さを何とか改善したいと、我々もよく相談を受けてきました。

そこで今回は、24時間換気を確保しながら、窓や壁、隙間からの冷気などの問題を一挙に解決する「エア断住宅」を皆さんにご紹介します。

エア断の特徴①空気の取り入れ方

エア断は通常の24時間換気のように、外の冷たい空気を直接採り入れることはしません。床下の地熱により、冬時期でも少し暖まった空気をうまく利用するのです。

エア断住宅の特徴の1つ目は、空気の取り入れ方です。

通常の24時間換気のように、外の冷たい空気を直接取り入れることはしません。

床下の地熱により、冬時期でも少し暖まった空気をうまく利用するのです。

エア断の特徴①空気の送り先

一般的な24時間換気とエア断の違い。 通常の24時間換気は、せっかく暖めた空気を外へ排出してしまうと説明しました。 しかしエア断では、直接外に出すのではなく、通気層に流すのです。これがエア断の最大の特徴です。 通気層に流すことで、その通気層がエアーカーテンという役目を果たし、強力な断熱材の代わりになります。

そしてエア断の特徴の2つ目が吸い出した空気の送り先です。

通常の24時間換気は、せっかく暖めた空気を外へ排出してしまうと説明しました。

しかしエア断では、直接外に出すのではなく、通気層に流すのです。これがエア断の最大の特徴です。

通気層に流すことで、その通気層がエアーカーテンという役目を果たし、強力な断熱材の代わりになります。

すなわち、捨てる空気が強力な断熱材になるのです。

詳しい説明はここでは省略しますが、エア断リノベについての動画もぜひ合わせてご覧ください。

エア断は24時間換気をうまく利用してエアカーテンを作り出すので、壁をわざわざ壊して断熱材を入れなくても、壁からの冷気を防いでくれます。

いわば一軒まるごと強力な高断熱の家にするのです。

そして工事の際に、隙間を極力少なくし気密性も高めます。

お気軽にご相談ください!

今日ご紹介したエア断工事によって、底冷えがまず解消されます。

今現在お住まいが底冷えするな、寒いな、なんとかしたいなと思ってらっしゃる方はぜひご相談ください。

我々は全国の工務店がネットワーク組んでいます。加盟店があなたの家の近くにもあると思います。

ご相談無料です。

うちの家はエア断工事ができるのかどうかということも含めて、ご相談いただけると、我々は真摯にお答えさせていただきます。

是非、お問い合わせください。

今日は底冷え原因とその対処法についてお話しさせていただきました。

ご参考になれば幸いです。

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