2×4住宅はリノベ向き?

2×4住宅はリノベ向き? 家の構造

今回は、2×4住宅というものについて、考えてみたいと思います。
2×4住宅って、リノベーション向きなのかな?
ちょっと疑問に思うような内容ですね。
そんな記事が、私たち工務店向きの業界紙にのっていました。

工務店向きの業界紙

記事によると「リノベーション向きの家」というものがあるそうです。
その中のひとつ、2×4の住宅はリノベーションにとても向いている。
という記事でした。

なぜ、2×4住宅がリノベーションに向いているか。
その理由が書いてありました。

まずひとつに、2×4住宅は耐震性能が高く、気密性能が高い。
また、外貼り断熱の工事だけすれば良い。
すなわち、あまりお金をかけずに性能の高い住宅に生まれ変わる。
つまり、リノベーションに向いているということでした。

2×4住宅とは?

2×4住宅というのは、ご存知かと思います。
耐力性能の高い壁や床で構成されている住宅です。
アメリカの住宅は、ほぼ、この2×4タイプです。
2インチかける4インチの柱を中心に、そこに合板を貼る。
それで壁や床を構成しています。
木材や部材の種類が少ないのも特徴です。

ツーバイフォータイプ

合理的で工事も早い。
日本の従来工法である、「じくぐみ」という木造の住宅。
その「じくぐみ」と比べると軽いです。
壁全体で家を支えるという考え方で、風や地震にも強いというのも特徴です。

部品の点数が少ないので工期も短く、熟練の技を必要としません。
ある程度、流れ作業的に家が建っていく。
そういう特徴もあります。

2×4の注意点

ただし、壁で構成されている都合上、注意点があります。
自由に壁を動かすわけにはいきません。
そのため、間取り変更に制限があります。
また、ベニヤ板で全てを仕上げています。
したがって、音が反響しやすいということ。
これは、欠点と言えば欠点かもしれません。
そんな特徴を兼ね備えているのが、2×4住宅です。

確かに、現在の家の内部を触らない。
家の外側から断熱材を貼る。
そういう外貼り断熱で、断熱性能をアップする。
リノベーションというより、リフォームには向いている住宅です。
しかし、先ほど申し上げた特徴の一つ、内部の間仕切り壁。
これが、耐力性能を考えた配置になっています。
リノベーションは少し難しいかと思います。

2×4住宅のメリット・デメリット

リノベには不向き

我々が行うリノベーションは様々です。
減築や増築、2階建てを平屋に、コンパクトにするといった工事。
近年、家族構成が変わったから間取りを変えたい。
階段の位置を変えたい。
そのようなケースが多くあります。
構造に触る工事には2×4住宅は残念ながら不向きです。

内部を変えず、外側から断熱材を貼るだけ。
そのようなリフォームには向いていると思います。
業界紙に掲載されていた記事に違和感がありました。
なので、今回ご紹介させていただきました。

2×4住宅に不向き

ちなみに、プレハブ住宅と呼ばれるような工業化住宅。
これも、2×4と条件はほぼ同じです。
内部にどれだけ手を加えられるか。
そして、それを綿密に調査する必要があります。
そのうえでリノベーションをお考えになることをおすすめします。

ご相談ください

ご自宅が、2×4なのかな?プレハブなのかな?木造なのかな?
こんな暮らしがしたいけど、可能なのかな?
間取りは変えられるのかな?
このようなご相談や調査のご依頼はお任せください。
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今回は、2×4住宅がリノベーションに向いているのか?
ということについて、お伝えさせていただきました。
最後まで、ありがとうございました。

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