今回は外壁通気層にまつわる興味深いテーマをお届けします。
最近の住宅はほぼ外壁通気層が作られていますが、その中身って一体どうなっているのでしょうか?今回は通気層にまつわる問題や解決策についてお話しします。
外壁通気層とは?
通気層は1980年代から一般的に行われている工事手法です。
主な目的は、壁の中で湿気が滞留するのを防ぎ、雑菌やカビが発生しないようにすることです。
現在では、外壁通気層はほとんどの建物に作られています。
通気層の問題点
壁面から、外壁材のサイディング、透湿防水シート、断熱材、防湿層、石膏ボードで構成されています。
「透湿防水シート」には2つの種類があります。
①高密度ポリエチレン不織布と呼ばれる一層のタイプ
②ポリエステル不織布にポリエチレン多孔質フィルムを組み合わせた二重のタイプ
この①一層の高密度ポリエチレン不織布は熱に弱い特徴があります。
夏場に外壁の温度上昇に伴い、内部も温度が上昇し、通気層の中でボロボロになっていることがわかってきました。
通気層の問題、解決方法は?
通気層内部でボロボロになってしまう透湿防水シート。
解決方法はあるのでしょうか?
二重の透湿防水シート
そこでおすすめしたいのはエステル不織布にポリエチレン多孔質フィルムを組み合わせた二重のタイプです。
やや価格は高くなりますが、寿命は10年以上持つことが期待されます。
Air断工法
もう一つの方法として、通気層へ向けて強制的に送風し、通気層内部が高温にならないようにするという手段もあります。
これは、特許取得済み工法の【Air断】で実現できます。
Air断工法のメリット
・通気層が高温になるのを防ぐ
・通気層を流れる空気が断熱材の役割を担う
ぜひ、Air断工法もご検討ください。
新開発!湿気を滞留させない「外壁塗料」
実際にはシートを使用せずに、塗膜で防水・透湿を実現する取り組みも進行中です。
この塗料により、完璧な防水と透湿性の両立が実現されます。
この製品はまだ試験段階ではありますが、完成しておりますので、テストが終了しましたら皆様にお知らせいたします。
今回の内容について、詳しく説明した動画はこちら!ぜひご覧ください。
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